「渚ホテル」の跡地を訪ねて逗子へ来た。
浜を歩いたら、光の向こうに目を奪われた。
夏の終わりを感じさせるような静かな海。
オレンジ色に染まった夕陽が、水面にまっすぐな道を描いていて、
その中を、練習中のウィンドサーフィンのシルエットがすっと滑っていく。
コンパクトデジカメでシャッターを切った。ほんの数秒のこと。
でも、その一瞬が多くを物語っていた。
光、波、潮風、海の匂い、人。
それぞれが主張せず、自然に静かに溶け合っている。
逗子の海で見つけた小さなドラマ。
人の表情を撮るように、繰り返す海の表情を見つめる。
その瞬間を見つけるために、またここに戻ってくる気がする。












