「母語」とは、生まれてから自然に身につけた言葉のことだそうです。
この言葉を知ったとき、以前から感じていたことを思い出しました。
打ち合わせや会話の中で、やたらとカタカナや専門用語が飛び交うことがあります。「コンセンサス」「アジェンダ」「アサイン」「エビデンス」…。知っていれば何の問題もありません。しかし、相手と同じ知識を持っていなければ、話の内容が頭に入ってこないことがあります。
「今さら聞けないな。」
「分からないと思われたくない。」
そんな気持ちから、その場では分かったふりをしてしまうことも少なくありません。打ち合わせが終わってからメモを見返し、AIに「この言葉の意味を教えて」と聞いて、ようやく「ああ、そういうことか」と理解することもあります。
AIは質問に対して、言葉を整理し、分類し、分かりやすく説明してくれます。
私は親しみを込めてChatGPTを「チャッピー」と呼んでいますが、チャッピーに同じ質問をすると、難しい言葉を噛み砕き、まるで誰かが隣で説明してくれているように教えてくれます。
すると、それまでぼんやりしていた内容が、一気に鮮明になります。
だからこそ思うのです。本当に伝えたい人ほど、難しい言葉ではなく、相手の母語で話そうとするのではないでしょうか。
知識をひけらかすための言葉ではなく、相手が理解できる言葉を選ぶ。そのほうが、会話は深くなり、人との距離も縮まります。逆に、内容の薄い打ち合わせほど、必要以上に横文字や専門用語が並ぶように感じることがあります。
もちろん、専門用語が必要な場面はあります。しかし、それをそのまま並べるのではなく、「つまりこういうことです」と一言添えられる人は、本当に相手のことを考えている人なのでしょう。
私も、人と話すときはできるだけシンプルで分かりやすい言葉を選びたいと思います。
難しい言葉を知っていることよりも、誰にでも伝わる言葉で話せること。それこそが、本当のコミュニケーション力なのかもしれません。
「専門用語ではなく、お客様が安心できる言葉で説明する。それもサービスの一つだと思っています。」












